日銀がマイナス金利導入を導入した影響はどうなるんだろう?
今回の内容
①基準残高(+0.10%)…15年平残部分
②マクロ加算残高(0%)
③政策金利残高(▲0.10%)
つまり、昨年に積んだ平残分は付利として利息を受けることができる。このため、超過準備預金全体への付利の引き下げ(例えば0.05%へ)よりは影響は限定的に思える。
ざっくりに言えば、①の超過準備預金の2倍以上を預けない限り、実施的なマイナス金利による収益圧迫にはならないのかもしれない。
今後は、
③の部分が
貸出しや株、外貨、外債、リートなどに資金が向かう可能性が非常に高いように思える。
一見いいような政策にも思えるが弊害はないのだろうか?
まずは、政策への不信感や量的質的金融緩和が限界に近いというシグナルにもなるかもしない。
金利の引き下げ→マネタリーベース
で無理だったインフレ基調を再び金利引き下げで達成させようとしている。
また、国債や株、不動産の資産バブルを助長する可能性も排除できない。政府はGPIFの評価損失による国民からの批判をかわすために、日銀へ株高政策を導入させたと言われても仕方がいない。
黒田総裁は、先週の議会でマイナス金利の導入は検討していないと言っていたにもかかわらず、今週になって導入、市場との対話が崩壊している。前回の追加緩和の時も同様のやり方をしており、もはやマーケットは黒田総裁の発言を信用できないでいる。これは出口に向かう際は非常に危険であろう。
個人的にはマイナス金利の効果はプラス面よりもマイナス面の方が大きいように思っている。ECBもマイナス金利を導入し何度もマイナス幅を拡大させる中、どれだけの効果を出せているのだろうか?
今後の動向を注視する必要があろう。
スタンスとしては、
・キャリートレードを見込んだ高金利通貨買い(経常黒字国が理想):NZD、USD(基軸通貨故)
・短期的な日本株、J-REIT買い
・リスク回避の金投資
がいいのではないだろうか?
※あくまで個人的見解で責任は負えません。投資は自己判断でお願いします。
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