1.投資家としての強みはウォール街のプロから得るものではなく、すでにあなたが持っているものの中にこそ見出される。土地勘のある企業に投資することによって、あなたの強みは発揮され、プロをも打ち負かすことが可能となる。
2.専門家集団を無視することで市場を打ち負かすことができる。
3.しばしば数ヶ月間、時には数年間の株価の動きと企業業績の動きには相関関係が見られないときがある。しかし、長期にわたっては、企業の成功と株価の上昇には密接な関係がある。両者の不均衡に着目することが、株で利益を上げる秘訣である。成功している企業を辛抱強く待ち続けることが、必ず良い結果に結びつく。
4.何をどんな理由で保有しているのか知っていなければならない。「大丈夫、この銘柄は上がる」式のアプローチはあてにならない。
5.大穴は常にはずれるものである。
6.株を買うということは子供を養うのと同じである。世話を見ることができなくなるほど持ってはいけない。職業としない限りは、8〜12社以上を十分に調査していくことは難しい。ポートフォリオには5銘柄を超えて保有してはならない。
7.投資したいという株が見つからないなら、見つかるまで資金は銀行に預けておくのが良い。
8.企業の財務状態を十分に理解しないうちに投資してはならない。財務体質の悪い企業への投資は大きな損失につながる。
9.人気業界の人気企業は避けたほうが良い。冷え切った成長性の乏しい業界でうまくやっている企業への投資は、往々にして良い投資結果に結びつく。
10.小型企業への投資は、その企業が利益を出し始めるまで控えたほうがいい。
11.1000ドル投資すれば、失う金額は最高で1000ドルである。もし辛抱強く待てるなら、1万ドルあるいは5万ドルにまで増やすことは可能である。投資を実りあるものにするためにも、良い企業を数社見つけることが重要である。
12.どの業界でも、どの地域でも、観察力が鋭ければ、アマチュアであってもプロが見つける以前に高成長企業を見出すことは可能である。
13.株価の下落は、慌てふためいて逃げ出した投資家が残していった割安株を拾う絶好の機会である。
14.株式投資で利益を上げるのに必要な知能程度は、誰もが持ち合せている。慌てふためいて何もかも売却してしまうような性格であるなら、株や株式投資信託は避けたほうがいい。
15.心配の種はどこにでもある。週末の後ろ向きの考えや、ニュースキャスターの恐ろしい予言に耳を貸してはいけない。企業のファンダメンタルズが悪化しているのなら株を売っても良いが、この世の終わりが来るという予言は株を売る理由にはならない。
16.正確に、金利、経済、株式市場を予想できるものはいない。そのような予想な忘れ去って、投資した企業に何が起こっているかに注意を払うべきである。
17.10社の調査を行えば見通しが明るくなっている企業が1社はあるものである。株式市場はいつでもウォール街が見過ごしている企業群がある。
18.調査なしに投資することは、手札を見ないでポーカーするのと同じである。
19.優良企業に投資しているなら、時間はあなたの味方になる。我慢できるからである。オプションを保有していると、時間は敵になる。
20.十分な銘柄調査の結果できあがったポートフォリオは、債権やその他の金融商品のポートフォリオよりも長期的には利回りがいい。長期的であっても識別が不十分であれば、ベッドの下に現金を置いておく方がましである。
[0回]