最近の株式市場に違和感を感じます。
FOMC理事会で中国をはじめとした世界経済の成長懸念から利上げの見送りがなされたことから、株式市場は上昇。また、米雇用統計では市場予想を下回り、前月分も下方修正されたにも関わらず、米国の早期利上げ観測が後退し株式市場は上昇。また、FOMC議事録でもハト派路線が確認されたことから来る安心感か、株式市場は上昇。
確かに、米国の年内利上げ観測による景気後退懸念から軟調推移していた株式市場の自立反発と捉えることもできるかもしれませんが、
利上げ観測の後退=実体経済の弱さ
であり、ファンダメンタル上では決して株式市場が上昇する内容ではないものと思われます。
特に、原油価格が下落し、産油国や海外の年金基金が株式市場から資金を引き出し、中国経済の先行きが全く予想できない状況では、なぜ利上げ観測の後退(経済の弱さを認めた)が株式の上昇要因となるのでしょうか?少なくとも長続きするような上昇になるとは思えませんね。金の上昇はまだ理解できるのですが・・・。
今後、どういった市場の流れになるか注視していきたいと思います。
※あくまで個人的な見解です。
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